紅葉シーズン!風のパワーが上がってきました

「もう知ってるよ!」という方がほとんどだと思います。

僕も、伝えているか、伝えていないか。分からないこともあります。
今更ですが、パラグライダーに関する知識など、一つのテーマを掘り下げて掲載させていただきます。

10月も中旬。ストーブやフリースが手放せない季節になってきました。
赤井川は紅葉が進み、見ごろです。
紅葉を見ながらのフライトは、色彩豊かで良い季節ですよね。

が、最近風速が強く飛べない日が続いています。
気温が下がり空気密度が高くなり、空気にパワーがあるのを実感します。


今回は、風の強さを判断する指標の一つ、枝や葉の揺れに関して書かせていただきます。

風の強さには敏感なパラグライダーです。
皆さんも山頂などで、風速を予測する方法の一つとして枝や葉の揺れをよく観察すると思います。
この方法自体は悪いことではありませんが、季節により特徴がありますので、注意が必要です。

7月下旬の様子
7月下旬の様子

夏は葉も生い茂り、風が吹いたらよく動きますので、風速の目安にするのはさほど難しくはありません。

10月上旬の様子
10月上旬の様子

10月に入ったばかりでは、夏とあまり変わりがありませんでした。

10/17 の様子
10/17 の様子

10/17現在は、葉が枯れて、枯れ木になっている所や、今まさに紅葉の所、針葉樹で葉が枯れない所と森を見ても様々な木が生えています。
葉は水分がなくなりカサカサの葉っぱ。葉は風が吹くと動きやすくなりますが、枝や木の幹は葉の抵抗が少ない分揺れにくくなってきます。

紅葉のこの季節に、葉が少ない木が揺れていたら、それは夏の頃の風速よりも強い、と予測しなければなりません。
もっと季節が進み、冬の枯れ木では、水分がない固い枝ですから、その枝が揺れていたら、風のパワーは夏のその揺れとは比べられないほど強いのだと思います。

では、それぞれの季節で、どのくらいの揺れまでが自分の飛べる範囲なのか。というのは、イントラや上級フライヤーのアドバイスの元、少しづつ経験してフライト範囲を広げていきましょう。
判断が付かない場合は、単純な考えとして、「寒くなってきたら、夏よりも警戒しよう」という事でもよいのかもしれません。

木の高さ、枝の柔らかさ、葉の重さ、樹種などの要因で、風に対する葉や枝の動きは変わりますから、「この揺れだったら風は強い(弱い)」という単純な判断は禁物です。

又、あくまでも枝や葉の揺れは指標の一つ。風の強さは、天気図や天気予報・アメダス実況値に始まり、雲の様子、吹き流し、野焼きの煙、風速計、鳥の動き、飛んでいる他のグライダーの動きなどなど。あらゆる手段を利用して判断してください。


パラグライダーで安全にフライトするためには、色々な事を考えなければなりません。
「1本飛んで降りる」だけでも、単純なようで考えることはたくさんあります。
それも自然の中で行うパラグライダーというスポーツの魅力なのだと思います。

これからも不定期でパラグライダーに関する記事を書かせていただきます。