5月23日 カッコーの話

 結局、21日の『霜』で被害が出ました。

でも、カッコーが悪いわけではありません。
 カッコーが『田植えをしていいよ!』とか『霜は降りないよ!』と鳴いているわけではないのです。(田植えとホトトギスの関係は万葉集(759年)に出てくるそうです。ホトトギスは小型のカッコーと考えていいです。)
 『憂きわれを さびしがらせよ 閑古鳥』(芭蕉)
 カッコーの声に『郷愁』を感じる人もいますが、『疎ましい』思いで聞いている者もいます。当然『托卵』される者。
 赤井川では、オオヨシキリ、モズ、もしかするとウグイスが対象になるのかもしれません(全然、根拠はありません)。
 40年前、自分は『動物行動学』の研究室にいました。自分の研究対象は『サギ』だったのですが、仲間が『カッコーの托卵』の研究をしていました。カッコーと、托卵の対象となるオオヨシキリの『バトル』を観察したもので、カッコーが、あの手この手で托卵しようとするのに対し、オオヨシキリもあの手この手で防御します。しかも、その方法には地域性があり、また、年々、お互いに『進歩』(進化ではない)するのです。これを『文化』といいます。