機材メンテナンス

機材のメンテナンスは、フライヤー本人の責任です。機材の取り扱い、メンテナンス方法、耐用年数等をご説明します。

 

パラグライダー

取扱い
パラグライダーは、主に生地(キャノピー)とラインで構成されています。飛行性能を高めるためにより薄く、より細くなっており、その材質も多岐にわたります。雑に扱うとキャノピーやラインが早く痛み寿命が縮むばかりか、飛行特性も変わり危険ですので注意が必要です。
直射日光、高温多湿・過度に寒い場所は避けてください。車のトランクに入れっぱなしは厳禁です。
なるべく濡らさないようにしてください。濡れた場合は、なるべく広げた状態で乾かしてください。特にライザーは、乾きにくいので、必ず重ならないように干してください。又、濡れたままでパッキングしないでください。
グライダーには不要な折り目が付かないよう、グライダーの上に重い物(ハーネスなど)を極力乗せないようにしてください。
ブレークコードの調整はオーナーでは行わないでください。必ずインストラクターにご相談ください。
機材全般にいえることですが、改造や修理はオーナーでは行わないでください。修理が必要な場合、又は修理が必要かどうか分からない場合もインストラクターに確認してください。

 

メンテナンス
フライヤーが行えることは限られています。まずは上記取扱いを参考に丁寧に取り扱うことが一番のメンテナンスです。
インテークからゴミや虫、砂、雪、石が入った場合は、取り除くようにしてください。石などの固いものは、大きい場合はキャノピーが傷まないよう特に気を付けてください。
キャノピーが汚れた場合は、柔らかい布を水に濡らし、固く絞って優しく拭いてください。洗剤等は使用しないでください。シンナーなどの溶剤は厳禁です。コーティングが剥がれたキャノピーは使用できなくなります。
ラインが切れたり、被膜がはがれコアが見えている場合は、そのまま使用せずインストラクターにご相談ください。破損個所はライン交換になります(有料)。
キャノピーに穴や裂け目を見つけた場合は、インストラクターにご相談ください。小さい物でしたらリペアシートでスクール修理ができます(無料)。大きいものはメーカーに送っての修理となります(有料)。

 

有料メンテナンス
パラグライダーは、キャノピーに施されたコーティングが剥がれると空気漏れが大きくなり性能が悪くなります。キャノピーとライザーを繋ぐラインは80本ほどあり、ミリ単位で調整されています。そのバランスが崩れることでも機体の性能が悪くなります。
今グライダーがどういう状態なのかは、オーナーが見ただけで分かるものではなく、専門の検査をする必要があります。当スクールでは、JPAで5つあるグライダーチェック校の一つです。グライダーの状態を確認するために2シーズンほど使用したら検査をするという事をお勧めします。
グライダーチェックの詳細説明・手順・料金は「JPAのホームページ」をご覧ください。
耐用年数の目安
年間通して飛ぶ方もいれば、1年の内1~2か月しか飛ばない方もいますので、年数だけでは決められません。ただ、経年劣化していく物ですから、全く使っていなくても寿命は来ます。年数・本数・飛行時間でおおよその目安を記載します。どれかを満たしていれば大体の寿命だと思ってください。
年数は、フライト本数が少ない方でも6年くらい。本数は、ぶっ飛びだとしても150本くらい。飛行時間100時間くらい

ハーネス

ハーネス本体
取り扱い
ハーネスのタイプにはプロテクターにムースを使用していたり、軽量なエアーバックタイプ。他にもポッドが装備されているものなど様々です。それぞれのハーネスで注意点が異なりますので、ここでは共通する項目を説明します。詳細はインストラクターにご確認ください。
ほとんどのハーネス右側にはレスキューパラシュートを収納するアウターコンテナがあります。濡れている地面に接するとレスキューの開さんが遅くなると言われています。なるべくアウターコンテナ周辺を地面に付けないようにしてください。又、直射日光も極力避けてください。
メンテナンス
ハーネスが汚れた場合は、柔らかい布を水に濡らし、固く絞って優しく拭いてください。洗剤等は使用しないでください。シンナーなどの溶剤は厳禁です。
お尻からランディングすると、破れたり、特にエアバックのインテークの破損等起こす場合があります。その場合は、必ずインストラクターに申し出てください。必要な場合はメーカー修理となります(有料)。
耐用年数
明確に「このくらい使用したら交換」というものはありません。破損したら買い替えをお願いしています。その他、今は様々なフライトスタイルに合わせてハーネスが作られていますので、ご自分のフライトスタイルの変化に合わせて買い替えをすればよいと思います。ちなみに、早い方で2年くらいで買い替え、フライトスタイル等の変化のない方は破損等がなければ8年ほど使い続けている方もいます。詳しくはインストラクターにご相談ください。
レスキューパラシュート
取り扱い
湿気はパラシュートの開さん速度を遅らせます。雨、草についた朝露など、浜辺、雪などの湿気の多い場所はアウターコンテナ部分付近を地面に直接つけないよう十分ご注意ください。
もし濡らしてしまった場合は、そのままにせずインストラクターに申し出て点検(リパック)をしてください。
ハーネスの中に、リパックを証明する「ログブック」というものが入っています。なくさないようにしてください。
メンテナンス
レスキューパラシュートのメンテナンスは、オーナーができることはありません。JPAのリガーに依頼し、リパック(点検・乾燥・パッキング)をしてください。リパックした日にちと、次回何時までに出せばよいかはグリップに付いているリボンで確認できます。期限が切れた状態でのフライトはできませんのでご注意ください。
耐用年数
製造年月日から10年です。10年経過したレスキューパラシュートは一度も使用していなくても買い替えとなります。
カラビナ
取り扱い
ハーネス(パイロット)とパラグライダーを繋ぐ金具です。強い衝撃を与えたりしないよう注意してください。
ハーネスとカラビナの組み合わせによっては、カラビナが簡単に90度回転することがあります。もしテイクオフの時にカラビナが90度回転したままフライトすると、耐荷重が低下した状態でのフライトとなり危険です。インストラクターに申し出て修正してください。
メンテナンス
砂浜・雪の上で使用した場合、異物が入りロックが出来なくなります。エアーなどで飛ばして異物を除去してください。
材質によっては、水分や塩水の付着で錆びる場合があります。水気が付いた場合は塩分を除去し、十分に乾燥させてください。
耐用年数
長年の使用で金属疲労を起こし破断する恐れがありますので、定期的な交換をお願いしています。以下のいずれかを満たした方は交換してください。ぶっ飛びのみの使用でも5年・150本くらい。フライト時間100時間くらい。
アクセル
取り扱い
ラインの長さを適切にしないままの使用は、アクセルの意味をなさないか、危険になるかのどちらかです。必ずインストラクターに申し出て、適切な長さに調整してください。
ラインとマジックテープが接すると摩擦でボロボロになり、耐久性が低下して切れやすくなります。又、一度ボロボロになると更にマジックテープに引っ付きやすくなりますのでご注意ください。
収納時にワイヤーを折り曲げると破損しやすくなります。収納の際はワイヤー部分が折り曲がらないよう注意してください。
耐用年数
明確に決められている年数はありません。ラインやワイヤー部分等が修理のきかないくらい消耗していると判断したら交換の目安です。

 

その他の機材

ヘルメット(ヘッドセット)
取り扱い
ヘルメットは強い衝撃を与えないよう注意してください。
ヘルメット内部には、スピーカーとマイクが内蔵されています。断線しないように注意してください。ヘルメットから無線機を繋ぐカールコードは特に断線しやすいですので、丁寧に扱ってください。
メンテナンス
ヘルメットのクッションは、取り外して洗えない作りになっているのがほとんどです。そのまま水洗いをすると、マイクやスピーカーの故障につながりますので止めてください。日ごろのメンテナンスは、使用の都度よく乾燥させるくらいしかありません。
断線した場合は、インストラクターに申し出てください。有料の修理となります。
耐用年数
故障し、修理が出来なくなった時点で買い替えとなります。又、ヘルメットに強い衝撃がかかった場合も安全のため買い替えをお願いします。
無線機
取り扱い
本体は、比較的丈夫なつくりをしていますが、強い衝撃を与えないようにしてください。又、生活防水程度の防水機能はついていますが、基本的には濡らさないよう注意してください。
一番多いトラブルが、ジャックの接続不良です。途中でジャックが緩むと送受信ができないばかりか、そのチャンネルが使えなくなり、同時にフライトしているフライヤーの無線が使えない状態になり危険です。テイクオフをしてもジャックが緩まないような工夫をしてください。
メンテナンス
それぞれの無線機でバッテリー(電池)切れのサインがあります。バッテリー等が切れる前に充電・電池交換をしてください(電池はスクールのクラブハウスでも販売しています)。
耐用年数
決められた年数はありません。故障したら買い替えをお願いします。
ツリーランセット
取り扱い
どんな体勢でも取り出せる場所に収納してください。
取り出す時に使いやすいように収納し、収納ポケットから落ちないような脱落防止処置をしてください。
ツリーランセットは、登山用品のカラビナやロープを使用します。いざという時にしか使わない道具ですので、たまにお手にとって道具の扱いに慣れておきましょう。
金属製品は強い衝撃を与えると破損する恐れがあります。強い衝撃を与えた場合は、使用を中止してください。
メンテナンス
濡らした場合は、広げて乾燥させてください。
耐用年数
使用頻度が高い場合は5年に1度くらいの頻度で買い替えをお願いします。又、破損した場合、耐久性が著しく低下していると判断した場合はその都度交換してください。
使用していない場合も経年劣化が起きていますので、10年に1度くらいの頻度で買い替えをお願いします。

 


※ご不明な点はインストラクターにご確認ください。

 


 

 関連ページ