7月24日 翼型:翼面荷重

上の写真は2011年8月20日のものです(今日のものではありません)。

 少し、いや、だいぶ、めんどうくさい話になって来ていますので、まあ、興味のある人だけ。
 キャノピーを選ぶ場合、何を重視しますか?メーカー?色?性能(A;初級、B:やや上級、C:かなり上級・・・ここのスクールでは)・・・
 まあ、趣味の世界のことなので、何でもいいですよね。自分の好きなキャノピーを選べばいいと思います。・・・でも・・・どうしたらいい?と聞かれたら、僕であれば『翼面荷重を考えて下さい!』と答えます。今や、メーカーによる性能の差はありません(操作性の感覚の差はあります)。
 結論を先に書いておきます。あくまでも僕ならですが、自分の装備重量がカタログにある飛行重量範囲の真ん中よりも少し上に来るようなキャノピー。そして自分が安心して操縦できる性能。
 今の自分だったら、自分の体重が60㎏(赤井川に来て4㎏減ったままもどせません)装備を10㎏とすると装備重量が『70㎏』なので『飛行重量範囲55㎏~80㎏』なんてキャノピーがあったらいいな!性能は『Bの真ん中へん』!アスペクト比は『5.1』ってとこかな・・・!!
 この『飛行重量範囲のどこで乗るか』と直接関係が出てくるのが『翼面荷重』です。
 例えば『メンター6;XS』と『 スピリュリンGT-2;22』(ミニ翼)の『翼面荷重』を比較してみます。『翼面荷重』=『飛行重量』/『投影翼面積』で算出します。単位は『㎏/m²』です。
 メンター:70kg=3.47、80㎏=3.96、90㎏=4.46
 スピリュリン:65㎏=3.46、80㎏=4.28、90㎏=4.80
つまり、70㎏で乗るのと、90㎏で乗るのでは、まったく性格が違う別のキャノピーに乗っているようなものです。
 ・・・どうして・・・の話はまた、おあずけですが、
 ヒントにこの前『アスペクト比』を示した鳥たちの『翼面荷重』を示します。ただし鳥の翼は『可変翼』ですので『翼面荷重』を更に大きくすることができます。(小さくすることはできません)
 アホウドリ=12.3kg/m²  トビ=3.55kg/m²  カモメ=10.7㎏/m²
 カラス=4.4kg/m²  ハクセキレイ=1.9kg/m²
ハクセキレイのみ実測値です。でも、出してみてすごく納得のいく数値でした。それぞれの『ソアリング』の方法、目的に見事に合致しています。