7月26日 そろそろ換え時!

あの5人家族のカラスともそろそろお別れです。

 写真は例の5人家族、左の2羽が子供、右の1羽がお母さん(お父さん)です。
 「母ちゃん、電線にうまく止まれるようになったでしょ!」
 「・・・そうだね・・・うまい、うまい・・・」
 「・・・母ちゃん・・・何やってんの?・・・」
 「背中が痒いんだよ!」
 ・・・「・・・アッ!!母ちゃん!初列風切羽が!!!」
 (観察している自分の前に羽が一本落ちてきます)
 「いいんだよ!そろそろ換え時なんだから!お前らが独立してくれりゃ、経済的にも少し楽になるから、羽を新調するんだよ!」

 ・・・(う~~ん?自分の子供はとっくに独立しているのに、なんか経済的に楽にならないな~~。新しいキャノピーも買えないし・・・)・・・

 『鳥はいいな~~!翼の買い替えなんかないし、いつでも飛んでられるし!だいたい、サーマルが弱くなったからって羽ばたくのずるくね~か!』
 なんて事、言っているパイロットさん!いませんか?『隣の芝生は青く見える』ものです!鳥は翼(キャノピー)を毎年新調します。この時の『経済的負担』そして『精神的負担』は我々の想像をはるかに超えるものです。(って、聞いたことないけど)
 なので、カラスの場合、子育てが終わって『経済的』に楽になりはじめる7月中旬から順次羽を変えていきます。どうしても毎日飛ばなければならないので、一挙に換えることはできません。かなり痒そうにしますし、イライラしているのがわかるシーンも見ます。9月までかけて主要な部分の『交換』をします。このことを『換羽(Molting)』と言います。どの鳥もやります。鳥によってはこの『換羽』がいっきに来るため飛べなくなるものもいます。
 一応、らしい説明もつけておきます『繁殖が終わって、性ホルモンの分泌量が低下するとともに甲状腺ホルモンの分泌上昇、生殖腺機能の低下との相互作用で換羽が始まる』
 カラスの子供たちはここから『子供集団』をつくります。いろいろ『バカ』なこともやります。致死率もぐっと上がります。