8月14日 写真家との出会い

 昨日の冒頭の英文は、ハイダ族の長老の言葉です。

 写真家『星野道夫』の著作『森と氷河と鯨』の始めに出てきます。
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 1993年2月11日、「動物写真家が町(清水町)の文化センターで個展を開いているんだ。行ってみないか。」友人からの一言。自分は写真家の道をあきらめて既に10年以上、生物の写真すら撮らなくなっていた。
 一枚の写真に僕は吸い込まれていく。何なんだろう?そしてその日、写真家の講演会に行った。・・・これが『星野道夫』との出会いだった。
 写真のアングル、質感描写・・・生き物との距離感・・・アメリカ先住民との接し方・・・何といっても、世の中に対する『世界観』・・・僕が若いころ少しだけ持っていたはずのものを、大切に持ち続け、それを発信しようとしている・・・。
 ・・・僕は何をしているんだろう・・・どうして、こんな風になってしまったんだろう・・・。・・・もう少しちゃんと生きなければ・・・その時そう感じた。それがきっかけで少しだけ、生き方を変えることができた・・・いや、変えようとすることができた。
 1996年8月8日、彼は逝ってしまった。43歳カムチャッカ半島での取材中、ヒグマの事故によるものだった。
 上の写真は、2009年に大英博物館に行った時に見たハイダ族の『トーテンポール』