9月8日 樹木の戦術!
動物の考えていることはわかるような?
わからないような・・・、でも、植物が何をどう考え、生きているのかは、とても判りにくい。ただ、大きく、長く生きている樹木に対し『畏敬の念』を持つのは万国共通の事だ。樹木は我々よりも『長いスパン』で考え、行動している。
森の中、木陰でぼーっと樹木を眺めていると、樹木の考えていることが何となく見えて来るような気がしてこないわけではない(ただ、気の小さい自分はこの『ぼーっ』とすることが出来ず、周りをキョロキョロ、ドキドキ)。
『ミズナラ(どんぐり)』の木に、蔓性を持った木が取り付いている(上の写真)。取り付いている木は『寄生』しているわけではない。ミズナラを足場にして高い所に葉を広げようとしている。でも、ミズナラにとっては大問題だ!体が締め付けられ、このままでは死んでしまう!ここにこの2個体間の戦いが始まる。この木を10年ぐらい見ているが、一見何も変わっていないように見える。が、戦況はここに来て大きく『ミズナラ』に傾いている!体(樹幹)に力を入れ、巻き付いてきた木の組織を引きちぎりはじめている。あと何年か後、勝負は決まる。15年ぐらいかけての戦いだ。樹木にとってそれは決して長い時間ではないし、成長していく中での『風邪』みたいなものかもしれない。・・・近くに同じような戦いに勝った『ミズナラ』がいた(下の写真)・・・(赤井川での写真ではありません)・・・