10月12日 先生は嘘をつく!

 10日は、ありがとうございました。11月5日に北海道を離れる事になりました。

 引越しの準備も始まり、『本当に行くんだ・・・』という実感が沸いて来ます。9日にはルスツから島牧(下の写真)へ。11日には比布(上の写真)へ行き、旭川の仲間に挨拶をして来ました。・・・パラを通して北海道中に仲間が出来たんだ・・・

 パラの話に戻しますが、『寒くなって来て、空気が重くなって来たから、気をつけよう!』という話がではじめました。本当に急に寒くなりだして、森の木々さえ対応できず、今年の紅葉は枯葉色だ!この『空気が重い!』を感じられるのは、もしかしたらパラをやっている人だけかもしれない。
 で、どうしてか?どのくらいか?の話をしましょう!何故か、というと、以前『寒いから』という理由以外に『乾燥した空気は重い!』という話を聞いた事があるからです。・・・本当か?
 理科が好きな人には簡単な話かもしれませんが、ちょっと面倒な話、そして計算となります!ほとんどの内容を端折りますが、『乾燥した空気は重い!』は本当だと思います。当然、空気中に『水』は『水蒸気』という気体で入っています。実は『水蒸気』は空気の半分強くらいの重さしかありません(空気は29g/mol、水蒸気は18g/mol)!また、空気の中に水蒸気が入ると空気(窒素と酸素)は減ります。もし、10%水蒸気が入っていたら(そんなことは起こらないのですが)、空気が9、水蒸気が1となります。つまり『乾燥した空気は重い!』は正しい事になります。しかも『寒い=乾燥』なのです!空気中に入り込める水蒸気の最大量を『飽和水蒸気量』といいます。これは温度によって大きな差があり、例えば0℃なら5g/m³、これが30℃で30g、40℃だと50gです!つまり、(相対)湿度100%といっても、0℃と40℃では10倍も水蒸気量がちがいます!このことは温暖化による台風の大型化と直接結びついています。更に、パラフライヤーにとって『乾燥』はとても重要な条件になります。『乾燥しているから雲底も高いし、いいサーマルが沸く!』といいます。
 これらのことから、特に関東では『乾燥=空気が重い』という話に信憑性が高まってしまうのではないでしょうか?
 ・・・で、計算してみました!
 だいたいポリタンク(20㍑)の空気は、0℃で28.8g(これは湿度が0%でも100%でもほぼ同じ)、40℃だと湿度0%で25.1g、湿度100%で24.4g、ちなみに1000m上空に行くと0℃で26g・・・
 こうやって計算してみるとやっぱり空気の重さの変化の『主要因』は『温度』と考えていいように思います。・・・でも・・・僕の話を鵜呑みにはしないでください!・・・ここから本論!!

 『先生は嘘をつきます』(写真は高校の生物の授業)。『先生』と書きましたが、もっと広く考えると『情報』となるでしょうか?この文章にも多くの『嘘』が入っています。自分は高校での授業で『先生は嘘をつく』『教科書には嘘が書いてある』と言い続けました。『嘘』は意図的であることもあるし、間違いの時もあります。また受け取り方による違いも大きいです。自分にとって何が正しいのかをしっかり考えることはパラでも重要です。特に『信頼する人間』からの『情報』は『鵜呑み』にしてしまいがちです!信じないのではなく、しっかりと自分でも『理解』『納得』して行動に移したいですね。・・・また、重い文章で申し訳ありますん!